ニキビと脂性肌を改善する方法

ニキビと脂性肌の関係

脂性肌がニキビの原因になることは、もう周知の事実と思われますが、どのようなメカニズムで、脂性肌がニキビとなっていくのかを解説します。

 

ニキビの原因は、脂性肌だけではありませんが、脂性肌がニキビの原因のひとつと考えられるのは、普通よりも多く分泌される皮脂がニキビの原因のひとつであるからです。

 

皮脂は皮膚表面を守る働きがありますが皮脂の分泌が多いと埃や汚れが沈着しやすくなり、毛穴を詰まらせる場合があります。毛穴が角栓という皮膚の老廃物などでふたをされている状態になると、本来皮膚表面に流れ出るはずの皮脂が毛穴の中に停滞し、これがニキビに変化していきます。

 

このような初期状態においては、空気が嫌いで脂を好むアクネ菌が増えて活性化しやすくなるようです。アクネ菌は皮膚に常に存在する菌ですが、皮脂を分解するときに遊離脂肪酸という物質を作ります。遊離脂肪酸が初期のニキビに炎症を起こして赤い発疹に変化させたり、膿が出てさらに重度な黄色いニキビへと変化させたりするようです。

 

赤く炎症を起こしたニキビや黄色く膿んだ重度のニキビは治った後に、ニキビ跡が残るケースが多いようです。

 

脂性肌が原因のニキビの治療と対策には、皮脂量の調節が欠かせません。皮脂量のコントロールに関して、脂性肌と乾燥肌は保湿や生活習慣など共通点があり、皮脂の適度な分泌を目指すことが、ニキビを防ぐことにつながるでしょう。